【株式会社MMオフィス代表取締役 工藤高、株式会社メディチュア代表取締役 渡辺優】
■DPC病院Ⅲ群は大病院優遇となった
5月下旬の診療報酬調査専門組織「DPC評価分科会」では、2016年度の各病院の機能評価係数Ⅱの内訳が公表された。その結果、カバー率係数の算定方法の見直しにより、DPC病院Ⅲ群の場合、大病院ほど恩恵を受けたことが明らかとなった。まさしくふた昔前の病院経営セオリーである「大きいことはいいことだ」となる。
厚生労働省資料を基に計算(DPC新規参入・退出病院ならびにDPC算定病床数の不明な病院、DPC病院群を移動した病院はすべて除く)
病院個別の機能評価係数の内訳が公表される前に、本連載では、病床規模別の機能評価係数Ⅱの増減状況を示し=グラフ1=、今回の改定では、病床規模が機能評価係数Ⅱの変動に何らかの影響を及ぼしていることを述べた。そこで、病院個別の機能評価係数の内訳を用いて、具体的にどのような変動があったのかを確認してみたい。
■カバー率係数は病床数と強い相関性のある数値になっている
次回配信は6月22日5:00を予定しています
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