このほど東京都内で開催された全国在宅療養支援診療所連絡会第3回全国大会で、2016年度診療報酬改定をテーマにしたシンポジウムが行われた。議論では、在宅の24時間対応の負担軽減をどのように進めるのか、都市部と地方都市の事例が紹介された。【大戸豊】
14年度診療報酬改定では、施設への訪問診療の報酬が大きく下げられたが、佐々木淳理事長は、施設などへの集団診療では、チーム医療を通じた役割分担がより重要になったという。
例えば、施設(45床、20-25人が訪問診療を受けるケース)で集団診療をする場合、午前9時過ぎに施設に到着し、30分の申し送り後、3時間の診療を行い、その後診療内容や処方せんの確認、各種書類を作成すると、終了は昼食を取らないでも午後2時半くらいになる。
佐々木理事長は、このような場合、1人当たり7分以内に診療が終わらないと赤字になることから、多職種の役割を見直すことにした。
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