厚生労働省は29日に開いた中央社会保険医療協議会（中医協）の総会で、2016年度診療報酬改定の答申書と共に厚生労働相に提出する附帯意見の項目案を提示した。支払側委員からは、地域医療構想の議論と診療報酬上の評価を整理する必要を示す項目の追加を求める意見があった。それに対し、診療側委員が「地域医療構想は診療報酬で誘導するものではない」などと猛反発。真っ向から意見が対立する場面が見られた。【坂本朝子】

　附帯意見は、診療報酬改定に当たっての留意点や引き続き検討が必要な事項などを記述するもの。この日、厚労省からは、一般病棟入院基本料や特定集中治療室管理料などの「重症度、医療・看護必要度」の見直しの影響をはじめ、かかりつけ医・かかりつけ歯科医の評価の影響、在宅医療を提供する医療機関の特性に応じた評価の在り方など全14項目が示された。

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