【社会医療法人泉和会千代田病院事務長 大塚光宏】
地域連携を推進していく上で、マーケティングは必要不可欠な道具だ。地域ニーズを把握し、この地域で何をしなければならないのか、何ができるのか、他院とはどのような連携ができ、差別化ができるのかなど、自院が置かれている環境から、今後の方向性を検討する必要がある。これが自院の経営戦略を足元から見る「虫の目」の視点だ。
一般的に用いられるマーケティングプロセスは、次の通りだ=図1=。
「市場環境分析」では、自院の状況について内部環境と外部環境に分けて分析する。内部環境は、自院の人的資源、危機的資源、施設基準などを洗い出すことから始める。外部環境は、政策、人口動態、疾病構造、連携施設・競合施設などの地域資源をはじめ、地理的要因、交通網など、さまざまな要因を精査する。
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