【医療法人社団山形愛心会 庄内余目病院 企画課長 遠藤豊喜】
■地域包括ケアシステムで高まる広報の意義
私が勤務する庄内余目病院(山形県庄内町/一般202床、療養122床)は、今から9年前の2006年10月、「創傷ケアセンター」を開設しました。このセンターは、▽難治性の潰瘍・壊疽を伴う足病の治療▽足病予防のためのフットケア▽足病再発防止のための靴外来-という3つの専門性を持った診療科です。しかし、当時このような「足病専門の外来」の認知度は、一般住民はもちろん、医療従事者の中でも決して高いものではありませんでした。
現在、地域包括ケアシステムの構築が各地で進められています。その実現に向けて、都道府県ごとに地域医療構想(ビジョン)も策定されているところです。こうした中、病院経営にとっては自院の強みやポジションを明確にし、広く地域の理解を得ていく広報の重要性がより一層増しています。この連載では、当院の広報マーケティングチームでの経験から、戦略的な病院広報について3回にわたり、お伝えします。
次回配信は12月17日5:00を予定しています
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