中央社会保険医療協議会の総会は18日、ジェノタイプ1型のC型肝炎治療薬ヴィキラックス配合錠（一般名オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル）など、19成分26品目の薬価収載（26日付）を承認した。同剤の算定薬価は1錠が2万6801.20円。製造販売元のアッヴィは発売後のピーク時市場規模を600億円超と予測している。ただ、今年8月に収載された効能・効果が同じハーボニー配合錠のピーク時の市場規模予測は約1200億円とされており、一部の委員からは、ヴィキラックスの市場予測について、「控えめだ」とする意見も出た。【松村秀士】

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　同剤は、ジェノタイプ1型のC型肝炎やC型代償性肝硬変におけるウイルス血症を改善する治療薬として、9月に製造販売承認を取得した。成人には通常、1日1回2錠を12週間投与する。1日薬価は5万3602.40円。

　同剤の薬価は、ブリストル・マイヤーズのダクルインザ錠60mg（一般名ダクラタスビル塩酸塩）とスンベプラカプセル100mg（同アスナプレビル）を比較薬とした類似薬効比較方式（I）で算定された。ダクルインザは1日薬価9186.00円、スンベプラカプセルは同3280.70円。

　アッヴィによると、ピーク時の投与患者数は推定1.4万人で、その人数から算出した販売金額は608億円と予想している。

■市場予測、厚労省は「根拠のある数字」

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