【医療法人恒貴会 訪問看護ステーション愛美園所長 中島由美子】
訪問看護ステーション愛美園(以下、愛美園)は、2007年から在宅デスカンファレンスを開催しています。最初はスタッフのグリーフケアを目的に、一緒に看取りをしたグループ診療所の大和クリニックの医師と愛美園の看護師だけで行いました。
2回目は、一緒にケアを提供した他事業所のスタッフにも声を掛けました。カンファレンスでは、初めて看取りにかかわった介護士やケアマネジャーの方から「ご本人が衰弱していく様子が恐かった」「何て声を掛けたらよいのか分からなかった」などの不安や戸惑いの声が出ました。そして、弔問した際に遺族から掛けられた言葉を伝え合うことで、自分達のケアを評価することができました。帰り際に、ケアスタッフのすっきりした良い表情を目にした時、声を掛けて良かったと感じました。そして、このカンファレンスを地域で共有すれば、福祉系のケアスタッフが安心して在宅緩和ケアチームに参加できると思い、3回目からは、公開カンファレンスにしました。
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