先月末に中央社会保険医療協議会(中医協)の委員に就任した健康保険組合連合会(健保連)の幸野庄司理事は、病院の赤字の要因が生産性の低さであれば、2016年度診療報酬改定の主要な課題が7対1入院基本料の施設基準の見直しや、調剤報酬の適正化になると話す。【聞き手・構成=佐藤貴彦】
中医協は、医療の質をいかに向上させるか、そして国民の受療行動をどう導くかを議論して、医療費の適正化につなげる重要な役割を担っている。
この中で1号側(支払側)の委員は、お金を支払って医療の提供を受ける立場だ。このため2号側(診療側)との間で意見が相反する場面も出てくるだろう。しかし、質の高い医療を求める点と、国民皆保険制度を堅持するという理念は共通している。必ず、終着点を導き出せると信じて議論に臨みたい。
十年ぶりの報酬改定、7対1を病棟群単位に-中医協・松原新委員インタビュー
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