モチベーションの高い職員が入っても、人事評価や給与制度が劣悪なら、結局辞めてしまわないか-。
医療の専門職は「こんな診療、看護がしたい」と病院に入職することも多いはず。意識の高さは一般企業の社員をしのぐと言っていい。しかし、人事コンサルタントの篠塚功氏(ToDoビズ代表)は、病院は人事評価制度や給与制度、中長期的なキャリアパスの整備が相当遅れており、そのことが職員の成長意欲をそいでいるとみている。【大戸豊】
篠塚氏は、業務効率を高め、サービスを向上させるには、人事評価制度が不可欠なことが広く理解されるようになったと言う。また、職員を適切に評価し、等級が上がれば給与も上がるという道筋を示すことは組織としての基本と言い、「このまま病院だけが取り残され、人が育たなくなるのではないか」と危惧する。
篠塚氏は、人事評価を通じ、管理職が部下の課題を見極め、フィードバックすることが大切と言う。管理職は助け舟を出したりしながら、部下の成長を支えていくことが求められる。
7対1諦めるのは早い? まずはデータ分析―コンサルが描く中小病院の未来(1)
地方のケアミックスは10年後も大丈夫!-コンサルが描く中小病院の未来(2)
(残り1631字 / 全2172字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】