【総合病院水島協同病院 薬剤部主任 大西順子】
筆者の勤務する水島協同病院(岡山県倉敷市)では、外来診察の待ち時間を利用して、糖尿病患者を対象にした「薬剤師外来」を行っている。前回まで示したように、病院の薬剤師が「薬剤師外来」のような取り組みを生かして病院と薬局をつなぐ役割を積極的に担い、地域の薬薬連携を充実させることは、これからの地域包括ケアシステムにおいてますます重要となるだろう。今回は、「薬剤師外来」の意義について、当院での実践例を基に具体的に見ていきたい。
前回も触れたが、インスリン治療を行っている糖尿病の外来患者の多くは、適切な手技による自己注射ができていなかった=グラフ=。正しい知識が不足しているために、患者が独自の判断、独自の方法で行っている場合も少なくない。
次回配信は10月13日5:00を予定しています
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