【千葉大学医学部附属病院病院長企画室長・病院長補佐・特任教授 井上貴裕】
総合入院体制加算は、総合的かつ専門的な急性期医療を24時間提供する体制等を有する病院を評価するものであり、総合入院体制加算1は240点、加算2は120点を算定できる(1日につき)。総合入院体制加算2でも500床程度の病院では約1億円の収入となり、経済的な影響は大きい。2015年5月時点で、加算1は4病院、加算2は311病院が届け出ている。
2014年度改定で新設された総合入院体制加算1は、総合入院体制加算2の要件に加え、救命救急センターの承認を受け、人工心肺を用いた手術や化学療法など6つの要件をすべて満たし、さらに医療法上の精神病床を有していることが求められるなど、ハードルはかなり高い。本稿では、総合入院体制加算1・2に共通する逆紹介の要件について検証し、医療政策および病院経営の視点からあるべき姿を考えていく。
次回配信は8月31日5:00を予定しています
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