【株式会社川原経営総合センター 病院コンサルティング部 生田宗嗣】
わが国の医療提供体制は、病院から在宅医療へと移行しています。いつまでも入院患者にばかり収益を頼っていては、医療法人経営の先細りは免れません。既存の病院事業から、徐々に在宅医療事業に経営の軸足を移していくにはどうしたらよいか。今回は、時代に先駆けてこれに取り組み、成功させた法人の事例です。
C法人は、中部地方の比較的大きな町の駅前にある250床(一般50床、回復期100床、療養100床)のケアミックス病院を運営しています。整形外科を主体として、年間手術件数2000件の実績があります。急性期から慢性期まで、幅広く自院の中で対応できるため、「病院外来→一般病床入院→手術→回復期リハまたは療養病床」といった患者サイクルを収益の柱とし、経営は非常に順調でした。
3年前、当時の理事長が高齢のため引退することとなり、非医師の事務責任者が理事長を継いだのを機に、法人の拡大戦略を進めました。
次回配信は3月10日15:00を予定しています
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