【東京医科歯科大学医学部附属病院病院長補佐・特任准教授 井上貴裕】
■先が見えない時代にみえるもの
先が見えない時代に唯一みえるもの、それが人口構成であり、その客観的な把握と戦略への活用は必須である。診療報酬は原則として2年に1回改定され、その都度重点項目も変わっていく。しかし、あらゆる医療政策の根底には、人口構成があることを忘れてはならない。
地域により高齢化の速度は異なるものの、どの地域でも超高齢社会に向かっていることは間違いない。ここでは高齢化に対して急性期病院がいかに対応すべきかを武蔵野赤十字病院(東京都武蔵野市、611床)の事例をもとに紹介する。
グラフ1 東京都二次医療圏別 人口動態(75歳以上人口)
社会保障人口問題研究所資料を基に作成
グラフ2 武蔵野赤十字病院 入院患者の年代別入院経路
次回配信は3月1日5:00を予定しています。
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