【株式会社川原経営総合センター 病院コンサルティング部 生田宗嗣】
医療制度の将来を見据えた時、これからの病院はどんな経営スタイルを選択するべきでしょうか。時代に先駆けて経営改革を成功させた3病院の事例を紹介し、医療制度の転換期を無事生き抜くための経営のヒントをお伝えします(全5回)。
「一体、うちの病院はこれからどう経営していったらいいのか…」
2014年4月の診療報酬改定を迎え、また今年度からの改正医療法によるさまざまな制度改革の情報を見聞きして、こんな実感を持った経営者も多いことでしょう。
悩むのももっともな話です。何せ厚生労働省が先頭切って病院を削減していく施策を示したのですから。いや、これは少しオーバーでしょうか。正確には、病床(入院医療)を縮小して、在宅医療を増やす施策を示した、といったところでしょう。
ただ、いずれにしても病院に突き付けられた課題は同じことです。うちの病院は今のままの病床数を保てるのか。現在の病床機能や診療科を続けていられるのか。在宅医療をやれと言われてもノウハウがない。医師も職員も高齢化しているから在宅医療は体力的に難しい-。どの病院も、こんな将来に対する漠然とした不安を覚えたと思います。
次回配信は1月27日15:00を予定しています
(残り1835字 / 全2382字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】