団塊の世代が後期高齢者になる2025年まで残り10年を切った。高齢化に歯止めはかからず、医療費は増大の一途をたどっている。課題が山積する中で、「新しい医療を創る元年に」-。2月の展覧会を皮切りに、8年ぶりに関西で開催される日本医学会総会の井村裕夫会頭(先端医療振興財団理事長)は、今年を医療界が変わる節目の年にしたいと決意を語る。【聞き手・真田悠司】
いよいよ本格的な高齢社会に入ったと実感する年でした。戦後のベビーブームの最後の年に生まれた1949年生まれがちょうど65歳になり、本格的な少子高齢化の時代に突入した印象を強く受けました。
また、京大の森和俊教授が米国医学の最高の賞「ラスカー賞」を受賞されたことは大変うれしいニュースでした。一方で、残念ながら医療関連の臨床研究の不正が指摘されました。
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