【佐久総合病院副統括院長 西澤延宏】
■病院分割への考え方
病院を分割して再構築するに当たり、2つの病院にそれぞれどのような機能を持たせるかが最大の問題だった。単純に分割しても、設備の二重投資になるほか、運営効率も悪くなって、効果はむしろマイナスになるだけに、長い時間をかけて議論した。
膨大な議論を重ねた上で、新病院(450床)は、地域の他の病院では対応できない専門的な医療や3次救急医療を中心とした高度急性期医療を提供することに決めた。本院は引き続き309床を利用している。2013年10月には、近くにあった認知症や慢性期の精神神経科の患者を診療する120床の美里分院を閉院したが、こちらも含めると、182床のダウンサイジングを行ったことになる。
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