【宗和メディカルオフィス代表 原田宗記】
院長が投資に失敗した診療所の経営を立て直すために、医療法人を設立した後は、特に金銭的なトラブルの発生もなく、順調であった。決算は黒字、医療法人の経営も全く問題なかった。一方で、総額の分からない院長の借金を清算させる準備を始めた。顧問税理士の紹介で、某弁護士事務所を訪問。これまでの事情と状況を説明すると、「よく分かりました。院長先生の十分な理解が必要ですから、一度一緒に連れて来てください」と言われた。弁護士の「“詐欺師”というのは、自分の話した内容を自分で事実のように受け止めて話します。うそをついているという感覚はないのです」という言葉が印象に残った。「院長は詐欺師か?」、そんな思いが頭をよぎった。想像していた以上に簡単ではなく、慎重な対応が必要だと感じさせられた。
次回の記事配信は、11月28日5:00を予定しています
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