【医療総研株式会社 主任研究員 畑山宏大】
■分析の良し悪しを決めるのはソフトではなく人
今の経営状況を定期的に「数値」で把握することは、例えるなら健康診断を定期的に受けることと同じではないか。「肝機能に異常はないか」「血糖値は正常の範囲か」といったことを確認するのと同じく、「今月の患者数は昨年並みを保てているか」「入院の診療単価は減少していないか」などを定期的に自分たちでチェックすることは、経営においては常識となる。管理部門がしっかりとしている病院では、普通に行われていることであり、経営者などにそれらの数値を報告する体制が整っている。
それでも、患者数や収入などのざっくりとした指標では、「増えました」あるいは「減りました」という感想だけで終わってしまい、それ以上の議論に発展することがない。
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