【社会医療法人敬和会大分岡病院広報　有田円香】

■記者に「取材しやすい病院」のイメージを植え付ける

　「広告」と「広報」の違いを、今一度確認しておきましょう。
　広告は新聞やテレビ、雑誌などの広告枠を買って、情報発信を行うもので、必ず掲載が約束されています。ある程度、発信内容も希望通りになりますが、多額の予算が必要です。
　一方、広報は情報をメディアに発信し、記事や報道として取り上げてもらい、広く社会にその活動を理解してもらうことです。一切、費用はかかりませんが、記事になるか否かは、記者や記者の属する会社の方針等によるため、掲載は確約されていません。記者の関心を引き、報道までに至る情報には、ニュース性や地域性、社会への貢献度などが要求されます。広報担当には、日ごろからの記者との交流度合いなども関係してきます。

　筆者がメディアとの関係で常に意識していることは、「取材依頼は断らない」「できるだけメディアの要望に応えられるように院内調整をする」「レスポンスを素早く行う」といったことです。これらを行うことで、「取材依頼するなら大分岡病院。取材がスムーズに遂行できる便利な病院」というイメージを与えることができます。

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