【浜松医科大学医学部附属病院医療福祉支援センター 小林利彦】
今回はわたしが「Nakama Project」において具体的に行ってきた作業・成果について説明します。
プロジェクトの準備を始めた2011年初頭、静岡県の西部地域(西部・中東遠二次医療圏)にあるDPC対象病院14施設(自院を含む)に対して、厚生労働省に毎月提出しているDPC関連データを、「わたし個人にも提供いただき、分析させてもらえないか」とお願いに回りました。
幸いどの病院からも快諾して頂けましたが、匿名化するとはいえ、重要な個人情報を取り扱いますので、各病院とは契約を交わしました。当然のことですが、セキュリティーが強固に確保されたサーバでデータ管理をしています。
そのような意味では、10年4月の診療報酬改定で、DPC関連データ(様式1)に患者居住地の郵便番号が含まれたことは大きな出来事でした。それまでにも、紹介患者等の居住地分布を既存の地図ソフトで分析したことはありますが、疾病別あるいは診断群分類別に、患者の居住地が瞬時にプロットされた時の驚きは今でも忘れません。
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