【福井県済生会病院副院長 登谷大修、事務副部長 齋藤哲哉】
理念である「患者さんの立場で考える」に共感し、組織として大切にしているバリューに基づいて行動できる人材の育成に、当院が特に力を入れていることはご紹介した。
病院の質とは、1人の力よりも、チームが生み出す相乗効果によって高められるものである。大切なのは、チームの相乗効果を生み出す組織風土である。
過去には、職員が業務に追われ、自分たちが何のために働いているのかを見失ってしまい、その結果、職員満足度が低下していた。
忙しい中でも、病院の理念とバリューに共感し、自主性と内発的動機付けに基づいて行動している職員が褒められ、承認される風土をつくる必要性を感じた。
表彰制度には、職員が成長するための「素材」がたくさんある。表彰される職員、推薦する職員、そして表彰内容からの気付きなどである。
今回は、病院の理念やバリューに沿って行動した職員が認められる表彰制度をどのようにつくってきたのかをお伝えしたい。
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