【北大大学院保健科学研究院 健康イノベーションセンター客員研究員 岡﨑光洋】
本連載を書かせていただいている間にも、新しい電子お薬手帳は出され続けています。その中には、システムの継続提供のために電子広告を付けているタイプのものもあるかもしれません。
人は誰しも「より良い医療を受けたい、治療に役立つ商品が欲しい」と望みます。しかしながら、自己責任の名の下で、そうした商品や都合の良い情報を流すのは非常に危険です。得た情報をきちんと理解し、分別できる知識を持った方ばかりではありませんし、何より自己責任を取れるだけの十分な情報が提供されていないからです。
電子お薬手帳のシステムを提供している組織には、システム会社もあれば、広告会社、ドラッグストア、そしてチェーン薬局などもあり、さまざまですが、このツールの本質と意義を理解し、個人に不利益を与えるような事態を引き起こさないようにと願うばかりです。
(次回配信は6月24日5:00を予定しています)
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