【日本男性看護師会発起人 坪田康佑(医療振興会「どこでもクリニック」経営担当理事)】
前回は、看護師不足対策として、男性看護師をターゲットに据えて戦略的に採用することなどを提案させていただきました(「今が狙い目!採用戦略に男性看護師を」)。そんなことを書いておきながらですが、今回は、「そもそも男性看護師は雇うべきなのか」という前提条件に迫りたいと思います。
■男性看護師を雇うメリット、デメリット
例えば、「男性看護師を新たに採用したところ、男性看護師の更衣室が足りず、整備費用が必要になった」というケースが考えられます。仮に、更衣室の設備コストが500万円掛かったとしましょう。一方で、人材紹介会社を利用した場合の看護師1人当たりの採用コストは約100万円といわれています。「看護師の数を確保するには、男性看護師が狙い目だから」と、院内の男性看護師のつてなどを使って直接採用することができたとしても、人材紹介を利用して女性看護師を採用した場合に比べて400万円のコスト増になってしまいます。
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