![大学や病院の海外展開、質の高い医療で貢献](/newspicture/cbnews_body/1377253181.jpg)
ウラジオストクに開設した画像診断センター(写真提供=北斗)
海外で検診などの医療活動を展開する医系大学や医療機関が増えつつある。経済産業者は2011年度から、日本の医療機器とサービスが一体となった海外展開を調査事業として採択し、「医療の国際化」を後押ししている。11年度に採択された北斗病院(北海道帯広市)は、今年5月にロシアのウラジオストクに画像診断センターを開設。13年度事業には、東京医科歯科大が南米で展開中の「大腸がん早期発見・治療プロジェクト」が採択される見通しだ。海外で展開中のプロジェクトの進ちょく状況や現地の需要などを探った。【新井哉】
「これまで十分に医療を受けられなかった現地の方々に、質の高い医療サービスを提供したい」。北斗病院などを運営する社会医療法人北斗(鎌田一理事長)の担当者は、ウラジオストク市内に開設した画像診断センターの意義をこう強調する。
北斗は、12年2月にロシア企業などと合弁会社を設立。ロシア人の医療スタッフの研修を北斗病院で実施するとともに、画像診断センターをオープン予定の施設内に日本製のCT(コンピューター断層撮影装置)やMRI(磁気共鳴画像診断装置)などの医療機器を設置するなどして準備を進めてきた。
(残り1156字 / 全1668字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】