【川越胃腸病院 総務部長・医療サービス対応事務局長 小川 卓】
今回は「B」ベンチマーキング(Bench marking)です。これは素晴らしい成果を出している所を参考にしましょう、積極的にマネしましょう、ということです。
「これは○○のマネだよ」と言われると、ほめ言葉とは受け取れませんし、オリジナリティーある行動の方が立派な気がします。しかし、経営品質を学ぶと、それが間違った先入観であることに気付きます。
でもこの3要素、丁寧な仕事をすればスピードにブレーキがかかり、コストを切り詰めれば品質に影響が出る・・・。そんなジレンマ、トリレンマは組織の悩みの種であり、医療界も例外ではありません。では、この3要素を同時に達成するにはどうすればいいのか。その答えがベンチマーキングなのです。
成果を出している所のやり方をまねる。まねをするので、初めてやるより品質が高い。失敗しないからコストも上がらない。なぞってやるので、処理スピードも遅くないというのが、ベンチマーキングの強みと言えます。
近所の評判のいい病院はもちろんのこと、業種を越えて高い成果を出している組織を見つけ、そのプロセスをまねする。これを途切れることなく繰り返していくことが、効果的なベンチマーキングです。
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