中央社会保険医療協議会(中医協、会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)は11月26日の総会で、国内2製品目のGLP-1受容体作動薬(2型糖尿病治療薬)となる日本イーライリリーのバイエッタ皮下注を含む12成分21品目の薬価収載(12月10日付)を了承した。
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バイエッタの薬価は9661円(300マイクログラム1キット)。ノボノルディスクファーマが6月に発売したGLP-1受容体作動薬ビクトーザ皮下注の薬価を参考にした。
また、ヤンセンファーマの統合失調症治療薬インヴェガ錠は、製剤上の工夫により、投与開始時から効果が表れる治療を可能にしたことが評価され、「有用性加算」が付いた。また、外国平均価格を参考に引き上げが行われた結果、薬価は452.80円(6mg1錠)などとなった。最類似薬は同社のリスパダール錠。
このほか、グラクソ・スミスクラインの抗アレルギー薬ザイザル錠は、「小児加算」が付き、薬価は121.90円(5mg1錠)となった。最類似薬はMSDのクラリチン錠、クラリチンレディタブ錠。
薬価が決定した各品目について、メーカーのピーク時売り上げ予測は次の通り。
ザイザル308.0億円▽インヴェガ304億円▽バイエッタ156億円▽ヤンセンファーマのワンデュロパッチ(がん性疼痛治療薬)107億円▽第一三共のクラビット点滴静注(合成抗菌剤)71億円▽日本製薬のミンクリア内用散布液(上部消化管内視鏡検査における胃蠕動運動の抑制)50億円▽参天製薬のジクアス点眼液(ドライアイ)50億円▽大塚製薬のサムスカ錠(心不全における体液貯留)27億円▽シンバイオ製薬のトレアキシン点滴静注用(再発または難治性低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫など)22.2億円▽グラクソ・スミスクラインのレボレード錠(慢性特発性血小板減少性紫斑病)15億円▽わかもと製薬のマキュエイド硝子体内注用(硝子体手術時の硝子体可視化)4.9億円▽日本アルコンのネバナック懸濁性点眼液(内眼部手術の術後炎症)3.5億円
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