気候変動などの影響で風水害が全国各地で激甚化・頻発化しているとして、日本病院会は2日、病院などを対象とする風水害のBCP(事業継続計画)ガイドラインの補遺・改訂版を作成し、公表した。それに先立ち、会員病院を対象に実施したアンケートでは、風水害BCPを策定している病院は33.4%にとどまり、6割強が未作成だった。【渕本稔】
しかし、浸水想定区域やハザードマップの見直しなど国の対応が進んでいるため、日病は、風水害のリスクと病院機能を継続するための対応の違いを改めて確認し、BCPの作成を検討するよう病院に呼び掛けている。
日病は2022年3月、会員病院を対象に実施した水害調査の結果に基づき、「病院等における風水害BCPガイドライン」を作成した。ガイドラインの今回の改訂では24年2月6日付で再度アンケートを実施し、風水害BCPの作成状況などを聞いた。
アンケートに回答した428病院のうち、33.4%が風水害BCPを作成済みで、63.3%が未作成だった。
未作成の理由としては、
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