医療データベース事業「ミーカンパニー」(東京都港区)とのコラボレーション企画「『データは語る』CBnewsマネジメント×SCUELデータベース」。二次医療圏の人口1万人当たり病床数ランキングの2回目は、北海道ブロックの21医療圏をまとめた。【兼松昭夫】
■許可病床1千床割れ9圏域
集計結果によると、人口に占める病床数のトップは道央エリアにある「北空知」(深川市・妹背牛町・秩父別町・北竜町・沼田町)の353.3床だった。
これに、いずれも同じ道央エリアの「中空知」(芦別市・赤平市・滝川市・砂川市・歌志内市・奈井江町・上砂川町・浦臼町・新十津川町・雨竜町)の319.4床、「西胆振」(室蘭市・登別市・伊達市・豊浦町・洞爺湖町・壮瞥町)の283.7床などが続いた。
北海道には人口の少ない地域が多く、全部で21ある二次医療圏のうち16の圏域で人口1万人当たりの病床数が全国平均(144.5床)を上回った。ただ、許可病床の実数は9圏域で1,000床を割り込んでいる。道南エリアの「南檜山」(江差町・上ノ国町・厚沢部町・乙部町・奥尻町)の許可病床数は485床にすぎない。
これに対し、人口が多い「札幌」(札幌市・江別市・千歳市・恵庭市・北広島市・石狩市・当別町・新篠津村)には全国最多の4万3,101床が集中し、人口1万人当たりにすると180.9床だった。これは道内で12番目の多さ。
人口当たりの病床数が道内で最も少ないのが、釧路・根室エリアにある「根室」(根室市・別海町・中標津町・標津町・羅臼町)の100.3床で、「北空知」とは3.5倍の格差がある。この圏域では、1市4町の人口7万1,418人を716床でカバーしている。
データは、医療機関・薬局・介護事業所のデータベースを統合させたミーカンパニーの「SCUELデータベース」を活用し、CBニュース編集部がランキング形式にまとめた。
医療圏ごとの人口は2022年1月現在の住民基本台帳のデータ、病床数は全国の医療機関が地方厚生局に届け出た一般・療養・精神・感染症・結核ごとの許可病床の総数(22年10月現在)がベース。そのため、実際は稼働していない病床も含まれる。
※北海道内の21二次医療圏のランキング表は2ページ目に掲載しています。
※データに関する問い合わせはミーカンパニーまで。
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