日本医師会の松本吉郎会長は26日の臨時代議員会で所信表明を行い、医師が「かかりつけ医機能」を発揮することは重要だと指摘する一方、医療へのフリーアクセスを制限するような制度化は阻止する考えを示した。【兼松昭夫】
松本会長は、骨太方針2022に盛り込まれた「かかりつけ医機能が発揮される制度整備」を巡る議論が秋にかけて本格化するとの見通しを示した。その上で、財政再建のため政府・与党内からも厳しい意見が上がると予測した。
所信表明は、▽組織力強化▽国民皆保険制度と医療提供体制の堅持・持続性の確保▽超高齢社会への対応▽医師の働き方改革-など8つが柱。
国民皆保険制度と医療提供体制の堅持・持続性の確保では、24年度に予定される診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬の同時改定での財源確保を「喫緊の課題」に位置付けた。
その上で、医療現場の声を結集して必要な財源を確保する考えを示した。47都道府県医師会を今後1年間積極的に回り、現場の声を集めるという。
■卒後5年間は会費を無料に
一方、組織力強化の一環で
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