医師の働き方改革が進められる中、看護師が専門性を一層発揮して必要な医療を安全でタイムリーに提供できるようにしようと、日本看護協会は、タスク・シフトやタスク・シェアの体制整備を進めるのに欠かせない基本的な考えを盛り込んだガイドラインをまとめた。【兼松昭夫】
ガイドラインでは、「患者にとっての利益」を組織の共通目標に掲げ、それを実現するための方針を多職種の合意形成で決めることをタスク・シフトやタスク・シェアを推進する上での最重要課題に位置付けた。
その上で、看護師が専門性を発揮できる体制整備の手順として、▽院内業務を整理・見直し、組織全体を効率化▽職種ごとの役割・業務分担を明確化▽タスク・シフトやタスク・シェアに関する院内の検討に「看護管理者」が参画▽業務の実施体制の見直しに対応できるよう職員向けに教育・研修を実施-などを挙げた。
看護管理者は、看護実践に精通し、看護管理の知識・技能を持つ看護職の管理者。ガイドラインでは、
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