日本医師会総合政策研究機構(日医総研)が行った医療に関する意識調査の結果によると、「かかりつけ医」がいると答えたのは1,152人の55.7%で、2020年7月の調査(55.2%)からほとんど変化していなかった。「かかりつけ医」がいる人の割合は、70歳以上(336人)で76.5%を占めたが、若い年代ほど下がり、29歳以下(111人)では29.7%と、3割に届かなかった。【兼松昭夫】
新型コロナウイルスの感染が拡大して通常の医療の提供が逼迫する中、「かかりつけ医」への期待が高まったが、日医総研では、「かかりつけ医」が必ずしも十分に理解されていないのが現状だとの見方を示している。
「日本の医療に関する意識調査」は、日医総研が02年からほぼ3年置きに行っている。新型コロナの感染拡大を踏まえ、今回は設問を絞った「臨時中間調査」として3月に実施。全国の20歳以上の男女計1,152人に対し、「かかりつけ医」の有無や、通常の医療の受診状況などを聞いた。
調査結果によると、
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