厚生労働省は、医薬品・医療機器等安全性情報(No.391)を公表した。添付文書(使用上の注意)の改訂を指導した、チロシンキナーゼ阻害剤/抗線維化剤「ニンテダニブエタンスルホン酸塩」(販売名=オフェブカプセル100mg、同150mg)の「ネフローゼ症候群」の症例の経過と処置を取り上げ、医療関係者に注意を促している。【新井哉】
同剤を巡っては、2022年3月に医薬品の使用上の注意の改訂を指示し、「重大な副作用」の項に「ネフローゼ症候群」を追記。「重要な基本的注意」の項にもネフローゼ症候群に関する注意喚起を加えた。2018年4月から21年3月までの副作用報告で、因果関係が否定できない症例が6例(死亡例はなし)あった。過去1年間の推定使用患者数は、約1万2,683人となっている。
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