専門家らでつくる厚生労働省の作業部会は10日、薬局に従事する薬剤師のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進などをテーマに議論した。一部の構成メンバーが、薬剤師が本来の役割を果たす上で出来高払いを基本とする診療報酬の仕組みがネックになっているとし、その見直しを提言した。【松村秀士】
厚労省は作業部会で、コロナ禍により世界的に医療分野のDXに関心が高まっているが、コロナ禍前から海外では日本よりも電子処方箋などの取り組みが先行していると指摘。ただ、日本は医療データの情報基盤が整いつつあり、ウェアラブル端末などから得られる情報も急増していると説明した。
その上で、▽デジタル技術の推進や諸外国のDXの動向を踏まえ、薬局薬剤師の業務がどのように変化していくべきか▽デジタル化で得た情報を適切に活用するため、薬剤師はどのような知識や技術を身に付けるべきか-などを論点に挙げた。
■デジタル化推進、「サイバー攻撃対策投資も必要」
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