慈恵医大と大日本住友製薬、日本医療研究開発機構(AMED)は1日、患者の体内で自己腎臓を再生させる胎生臓器補完法の臨床応用につながるものとして、ブタ腎臓の移植手術に、ブタ胎仔腎臓を用いることで拒絶反応が弱くなることを、世界で初めて、サルを用いた実験で証明したと発表した。ヒト臨床試験への準備も進めている。【ライター 設楽幸雄】
慈恵医大は、AMEDの再生医療実用化研究事業の採択を受け、大日本住友製薬と、ヒトiPS細胞を用いた「胎生臓器補完療法」による腎臓再生医療の実現を目指し、サルをレシピエントとして共同研究を行ってきた。
実験では、遺伝子改変をしていない野生型ブタの胎仔腎臓と、生後間もない新生仔腎臓を、臨床でも使用される免疫抑制剤だけを投与した1匹のサルに移植した。
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