新型コロナウイルスワクチンの「先行接種」が始まってから1週間余り。これまでに約2万2,000人の医療従事者への接種が行われた。エビデンスの少ない同ワクチンを接種する医療機関はどのような人員体制を整え、何人への接種を済ませたのか。そして、見えてきた課題は何か。2病院に聞いた。【松村秀士】
先行接種は、投与後の健康状況を把握して公表するのを目的に、約4万人の医療従事者を対象に17日から始まった。実施施設は、国立病院機構の52病院、地域医療機能推進機構の27病院、労働者健康安全機構の21病院。
厚生労働省によると、25日の17時時点で計2万1,896人が計100施設で接種を受けた。関連する副反応の疑い事例として、じんましんや悪寒、発熱など3件が報告されているが、アナフィラキシーといった重い副反応の症状の報告はない。
新型コロナワクチンは、3月上旬に先行接種の対象以外の医療従事者(約370万人)を対象に、4月上旬から高齢者に優先接種が始まる見通し。
■東京病院のケース
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