日本医師会総合政策研究機構は、厚生労働省のNDBを活用した「ビッグデータから見た生活習慣病の実態」をワーキングペーパーとしてまとめた。2010年と16年の糖尿病治療のレセプト情報を解析し、人口に占める糖尿病治療者数の割合は低下し、40歳以上の糖尿病治療者に対する人工透析の割合は0.88%で、10年の1.16%より大きく低下していることを明らかにした。一方、糖尿病治療者は、脳梗塞や心筋梗塞、骨折、認知症のリスクが高いことをデータとして確認した。【ライター 設楽幸雄】
NDBは、厚労省が全国のレセプトデータと特定健診情報を集計し、データベース化しているもの。研究者などからの要請に応じ、必要とされるデータを匿名化して提供している。
日医総研ワーキングペーパー(WP)は、10年と16年のレセプトから、糖尿病用薬(薬効分類396)、GLP-1(2499)またはインスリン(2492)による治療を受けている患者を糖尿病治療者として、その状況を解析した。
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