全国医学部長病院長会議がまとめた、全国82の大学病院が7月31日までに治療した新型コロナウイルス感染症の重症例に関する実態調査の結果、総数487例に対する治療法で最も多かったのは、抗生物質製剤を除くと、アビガン(ファビピラビル)の77.6%だった。軽快症例の割合も72.8%と高かった。重症者の治療薬として特例承認されたベクルリー(レムデシビル)は、使用割合が11.1%にとどまった。【ライター 設楽幸雄】
全国に82ある大学病院が7月31日までに治療した、新型コロナウイルス感染症でICUに入室または人工呼吸器を必要とした重症患者は487例だった。1病院当たりの最多は45例、最少はゼロで、平均5.94例となった。
このうち死亡症例は98で、死亡割合は20.1%。
治療法では、抗生物質製剤は81.7%と多いが、これを除くと、アビガンの投与が77.6%で最多となった。これに次ぐのが、人工呼吸の73.1%で、7割を超えるのはこの2種のみ。
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