文部科学省が21日に公表した調査結果によると、2018 年度に全国の小学校・中学校・高等学校(特別支援学校などを含む)において、がん教育を実施していたのは61.9%だった。前年度と比べて5.1ポイント増えた。がん教育を実施していた学校のうち、がんがどのような病気であるかを学ぶものや予防に関する内容を扱う学校は8割を超え、「がん患者への理解と共生」(17.9%)や「がんの治療における緩和ケア」(6.8%)について扱う学校もあった。【吉木ちひろ】
調査対象は、国公私立の小学校、中学校、高等学校(内訳に義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校を含む)で回答総数は3万7,169校。18年度にがん教育を「実施した」と回答した学校数は2万3,023校だった。学校段階別の実施校数は小学校が1万1,502校(56.3%が実施)、中学校が7,919校(71.4%が実施)、高等学校は3,602校(63.7%が実施)だった。
がん教育を実施した方法(教科や領域、複数回答可)については、「体育・保健体育の授業」と回答した学校数が最も多く2万1,383 校(92.9%)。そのほか、「特別活動の授業」で1,846 校(8.0%)、「総合的な学習の時間」で607 校(2.6%)、「道徳の授業」で430 校(1.9%)、「教育課程外」で353 校(1.5%)などだった。
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