前回は、一般的な視点も含め、働き方改革を通じて、病院にどのようなルールが適用されたのかを見た。今回は、病院が勤務環境を整えていく上でのステップについて、厚生労働省の「医師の『働き方改革』へ向けた医療勤務環境改善マネジメントシステム導入の手引き」を中心に紹介したい。手引きでは、医師の長時間労働についての課題解決を図る上でのポイントを紹介している。【大戸豊】

　時間外労働の上限規制の導入などが含まれる法改正が行われ、2019年4月から順次施行されているが、医師については5年間猶予され、24年4月より適用される予定だ。
　医師の時間外労働の上限規制も、原則は一般則と同様の「年間360時間以内、月45時間以内」だ。ただし、「臨時的な必要がある場合」には、36協定を通じて別途上限時間を設定する。

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