東京都や神奈川県など大都市を含む11都道県で医薬分業率が80%を超えた。日本薬剤師会がまとめた2018年2月分の医薬分業進捗状況の結果だ。入院外の患者数の減少傾向が続く中でも、処方箋枚数は伸び続けている。将来の90%分業時代到来も視界に入ってきた。【ライター 設楽幸雄】
東京都での分業率は16年12月の時点でいったん80%に到達したが、一時的なものであった。しかし、今回は17年12月に2度目の80%台を達成した後、翌18年1、2月に81%台を継続しており、18年度には年度を通じて平均80%の達成もあり得そうだ。
18年2月分によると、東京都のほか島根県と沖縄県が80%台を達成し、80%台は11都道県に拡大した。さらに70%台後半は、千葉県の79.8%から滋賀県の75.1%まで14県あり、これらも順次80%台に届くだろう。そうすれば、全国平均でも80%台を達成する可能性が高い。
2月分の全国平均は滋賀県と同じ75.1%で、前年同月に比べ1.9ポイント拡大した。
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