医療や介護に関する皆さんからの質問に対し、取材して回答する「読者のギモン」。第4回は、病院に勤務する事務管理職のmichiさんから送っていただいた、介護老人保健施設(老健)と介護医療院の関係についての質問を取り上げます。【松村秀士】
「ギモン」は、こちらにお寄せください。
Q.介護医療院ができた中、今後の老健の立ち位置はどうなるのでしょうか?
(michiさん/50歳代/男性)
A.療養病床の主な転換先として、2018年4月に介護医療院が創設されました。これは、長期的な医療と介護のニーズを併せ持つ高齢者を対象とした施設で、「日常的な医学管理」や「看取り・ターミナルケア」などの医療機能と、生活施設としての機能とを兼ね備えています。そのサービスは、介護療養病床(療養機能強化型)相当のI型と、老人保健施設相当以上のII型に分かれます。
michiさんは、特にII型が老健のサービスと重なるのではないかとギモンを抱かれたのだと思われます。
そこで、介護医療院の創設によって老健の立ち位置が今後どうなるかを厚生労働省の担当者に質問したところ、「分からない」と一蹴されました。
これにめげずに今度は、3600以上の老健が会員となっている全国老人保健施設協会の東憲太郎会長に聞きました。
すると、東会長は「老健と介護医療院の役割は明らかに違う」と断言。では、どのような違いがあるのでしょうか。もっと詳しく聞いてみました。
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