2018年度診療報酬改定の「精神科医療」の方向性が明らかになってきた。精神科救急入院料の見直しに加え、入院から1年以内の退院先に特別養護老人ホーム(特養)と介護老人保健施設(老健)を追加する見通しだ。これまで明確な基準がなかった心理職の診療報酬上の評価についても、厚生労働省は、公認心理師に統一する方針を示している。中央社会保険医療協議会(中医協)の議論から、改定の方向性を探った。【新井哉】
■夜勤帯の「観察」評価見直しも
精神科救急入院料の現状と合わない算定要件の是正が必要だ―。昨年12月22日付で公表された中医協の診療側委員の意見書には、こうした算定要件に関する要望が盛り込まれた。
なぜ、同入院料を見直す必要があるのか。措置入院と医療保護入院の増加に伴い、同入院料を届け出る医療機関と病床が増加傾向となっており、適切な対応や措置が求められているからだ。
(残り1278字 / 全1656字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】