【株式会社メディサイト代表取締役 勝川ファミリークリニック事務長 松村眞吾】
来年春の診療報酬改定は介護報酬との同時改定だが、2025年に向けた医療制度改革の節目として、今後の議論が注目される。
改定では「かかりつけ医」機能の評価が一つのポイントになると見られるが、これは病院の入院評価にも関係してくる。
■地域包括ケア病棟とかかりつけ医の評価はリンクする
結論から言えば、地域包括ケア病棟のポストアキュート機能が「適正化」されるのではないか。特に、同一法人内の7対1病棟からの転棟受け入れが標的となり得る。その一方で、サブアキュート機能が評価される可能性が高い。特に、かかりつけ医や在宅医療をサポートする機能が評価されるかもしれない。地域包括ケア病棟の評価も、かかりつけ医の評価とリンクしてくる可能性が高い。
かかりつけ医機能の強化は国の強い意思と見るべきだ。5月23日の経済財政諮問会議では、かかりつけ医以外を受診した場合、患者に定額負担を求める提言が改めて出された。かかりつけ医の定義が不明確な現時点で中身はまだ見えないものの、定額負担の導入は規定路線であり、国もさらに推し進めようという考えだろう。スタートすれば大病院への受診抑制は一層進むはずだ。次回改定では、かかりつけ医機能の評価が、中小病院と診療所にとって最大のテーマになる可能性がある。
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次回配信は7月6日5:00の予定です
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