7日の社会保障審議会介護給付費分科会(分科会長=田中滋・慶大名誉教授)で厚生労働省は、介護施設や通所介護などで栄養管理の充実を目指す内容の論点を示した。【ただ正芳】
厚労省の「2015年国民健康・栄養調査」によると、65歳以上の高齢者のうち、低栄養傾向(BMIが20 以下)の人の割合は、16.7%とされる。また、同省の別の調査では、通所介護の利用者の4割近くが低栄養状態か、低栄養のリスクがある状態にあるという結果も示されている。
低栄養状態は、自立した生活を送る上での妨げとなる上、罹患のリスクも高まる。
そのため介護保険制度では、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などの施設サービスを対象とした「栄養マネジメント加算」や、通所介護などの通所系サービスを対象とした「栄養改善加算」などを設けることで、サービス利用者が低栄養状態になることを防ごうとしている。
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