中央社会保険医療協議会のDPC評価分科会(分科会長=小山信彌・東邦大医学部特任教授)は24日、DPC対象病院による効率的な医療の提供などを評価する機能評価係数IIを、現在の8つから、来年度の診療報酬改定で6つに減らす内容の中間取りまとめ案を固めた。後発医薬品の使用を促す「後発医薬品係数」と、重症患者の受け入れを評価する「重症度係数」を廃止し、質の高いDPCデータの提出などを評価する「保険診療係数」も抜本的に見直すとしている。【兼松昭夫】
中間取りまとめは小山分科会長が中医協の診療報酬基本問題小委員会に近く報告し、分科会ではそれ以降、来年度の最終的な対応を年末にかけて話し合う。
厚生労働省が分科会に提示した中間取りまとめ案では、機能評価係数IIのほか、DPC病院群と調整係数の取り扱いについて、これからの対応の方向性をまとめた。このうち調整係数はDPC対象病院の前年度並みの報酬水準を担保するため、病院ごとに設定してきたが、厚労省案では、機能評価係数IIへの置き換えが来年度に「完了する」と明記した。その上で、これによって病院経営に大きな影響が及ぶのを防ぐため、「何らかの対応」を検討するとしている。
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