厚生労働省医薬・生活衛生局の紀平哲也・医薬情報室長は、このほど千葉市で開催された第17回JAPANドラッグストアショーで講演し、かかりつけ薬剤師・薬局が持つべき機能などについて解説した。紀平室長は、薬にまつわる問題に他の職種が気付くことは難しく、「問題を見つけようとすれば、薬剤師が地域に出て行くしかない」と、地域で開催される他職種との会合への参加を促した。【大戸豊】
「患者のための薬局ビジョン」が目指すこと
紀平室長資料より作成
■かかりつけ薬剤師・薬局が持つべき機能
紀平室長は、厚生労働省が2015年10月に公表した「患者のための薬局ビジョン」について、薬局が地域において対人業務を強化するための指南書と位置付けた。
また、かかりつけ薬剤師・薬局が持つべき機能として、「患者を知る」「患者を守る」「患者に寄り添う」「患者をつなぐ」を挙げた。
「患者を知る」とは、薬局薬剤師が患者の服用する医薬品をはじめ、サプリメントなども把握することで、重複投与やポリファーマシー、相互作用による副作用などの防止に役立つという。
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