【佐久総合病院 佐久医療センター クリニカルパス専任看護師責任者 依田尚美】
当院では、ドクターズアシスタント(以下、DA)を2007年から導入している。医師の事務作業を標準化・ルーチン化して、電子カルテなどの代行入力を行うことにより、医師の事務作業の負担が軽減したほか、効率性が高まり、その結果「医療の質の向上と経営改善」へとつながった。DAが事務作業を担うことで医師は診療に集中できるようになった。また、看護師にとっても、今まで看護師が医師の代わりに行っていた事務業務をDAが担当することで、看護師は、本来業務である継続看護、外来指導業務、入退院に向けた支援に専念できるようになった。佐久医療センターにおける看護師とDAとの事務作業の役割分担を紹介する。
2 佐久医療センターの実績とDAの配置
佐久医療センターは、佐久総合病院から分離する形で2014年3月にオープンした専門医療と救急、急性期医療に特化した450床の地域医療支援病院である。医師数は171人(2015年10月現在)となっている。
3 外来での役割分担
外来でのDA業務は、事務業務として▽検査の代行入力▽外来予約取得および予約変更▽診断書・紹介状返書の仮作成▽入院・手術に必要な同意書等書類の準備▽診療協力業務として検査等の説明(説明書に沿って)▽病棟回診の同行▽カンファレンスへの参加▽外来受診患者の誘導▽医療秘書業務として担当医師のスケジュール管理-などである。
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