【富岡地域医療事務組合公立七日市病院薬剤部 茂木徹】
私は回復期リハビリ病棟を担当する薬剤師です。近年、病棟薬剤業務実施加算の新設を機に、薬剤師の病棟業務進出が目立ちます。しかし回復期リハビリ病棟はいまだ薬剤師介入が消極的で遅れている分野です。特定入院料であるため薬剤管理指導料対象外であり、さらに病棟業務実施加算も算定対象外と、病院経営に貢献しづらい現状があります。2014年度の日本病院薬剤師会の現状調査でも、全国の回復期リハビリ病棟の指導実施率はわずか19.4%にとどまっています。
2025年まであと10年。わが国は地域包括ケアシステムの構築に向けて地域医療構想の策定が進められている最中です。病床の機能分化・連携を推し進め、自分らしい生活を地域で続けられるよう在宅医療に軸足が置かれています。私は、これらを実現するためには、回復期こそ薬剤師が必要であると感じています。
連載では、回復期における薬剤師の役割を考えていきたいと思います。
次回配信は11月12日5:00の予定です
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