【岡山大大学院保健学研究科教授 齋藤信也】
看護業務の看護補助者への大幅委譲
前回、看護師は、現状では自分たちが行っている看護業務を、将来は看護補助者に大幅に委譲したいという意向がかなり強いことをアンケート調査結果に基づいて紹介した。特に清拭や体位変換など、従来は看護補助者には委ねていなかった看護ケアの範疇に属する業務を将来は委ねたいと答えた看護師が60%以上に上った。この結果に対して看護教育関係者からは、看護のアイデンティティ・クライシスにつながる由々しき問題だといった反応があった。看護師の意向は意向として、そもそも看護業務を大幅に看護補助者に委ねることに法的な問題はないのだろうか。今回はその点について考えてみたい。
次回配信は2月24日5:00を予定しています
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