【メディカル・データ・ビジョン株式会社オペレーション部マネージャー 平井真司】
多摩北部医療センターでは経営改善を進め、2010年度から13年度の3年間で運営補助金を8億円削減できた。最終回は、医事課が各診療科と行う勉強会を中心に、組織横断的な取り組みを紹介したい。
同院の医事課では12 年度から診療科の医師とDPC勉強会をはじめた。この活動を牽引してきたのは、医事課の西野潤氏と岸本哲平氏、加藤裕子氏(現・東京都保健医療公社豊島病院)だ。マネジメント層、医師、看護師、およびデータについて説明ができる事務方が一同に会し、その場で課題を共有する=表1=。このメンバー構成であれば、診療科全体の業務改善策を進められる。
表1 DPC勉強会のメンバー構成
院長または副院長、診療科部長、診療科の医師、病棟看護師長、看護師、医事課医療情報管理係、庶務課企画係、地域連携室、病棟管理専従看護師、医事のコーディング担当(委託職員)
勉強会は12年度から年間で7、8回開催してきた。1回につき、1つの診療科と30-60分程度行う。当初はDPC上の症例数や金額の面でインパクトが大きい科に対し、医事課が打診してきたが、近年では自ら勉強会の開催を要望する診療科もある。
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